シャンパーニュ地方 モンターニュ・ド・ランス クールマス村

YANN ALEXANDRE  ヤン・アレクサンドル

 

「バランス」を大切したシャンパーニュ造り

 

 シャンパーニュ地方の中心地ランスから南西に15㎞ほどに位置するクールマス村。ここでヤン・アレクサンドルは2001年からシャンパーニュ造りを受け継ぎました。彼は、この村を含めた9つの村にわずか6ha(30区画)の畑だけを所有する小規模生産者です。ピノ・ノワールやピノ・ムニエを主体とし、土壌と植物の関係、人の手、ブドウの成熟と酸、区画ごとの醸造、原酒のブレンドなど多くのシャンパーニュ造りの工程において、常にバランスを重要と考える醸造家です。

高い環境価値(HEV)の認定を受ける

 

 農薬や除草剤、化学肥料などを使用しないというだけでなく、有機栽培と循環型農業を合わせた、「HIGH ENVIRONMENTAL VALUE CERTIFICATION」という新たな制度をフランス政府は2013年に作りました。制度が開始されてから認定者は10人にも満たないという質の高いもの。ヤンの蔵を見せていただくと驚くほど清潔です。彼は「雑菌を繁殖させないことがシャンパーニュ造りには重要」と話してくれました。雑味がまったく無い彼のシャンパーニュを飲めば、認定された理由も納得できます。

ブルゴーニュとボルドーで学ぶ

 

 ヤンは、ボルドーとブルゴーニュで修行時代を過ごしました。その理由を聞くと、「ボルドーではブドウ品種のブレンドを、ブルゴーニュでは区画ごとのテロワールの概念を学びたかった」ということでした。シャンパーニュ造りにはブレンドの技術が重要とされますが、最近は区画(テロワール)の個性も重んじられるようになってきました。彼がボルドーとブルゴーニュで研鑽を積んだ成果は彼の造るシャンパーニュに表現されています。